ユキSID

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舞!お願い!!!



必ず助けに行くから!





だから無事で…



絶対、無事でいて!!






私は祈るように、草村を力の限り駆けていた。




草村とは言え、素足の私には容赦なく、石や、砕け散ったガラスの破片が、突き刺さっていく。







激痛に襲われながらも私は、何処かにあるかもしれない光りを求めて走りつづけていた。