私達は思わず後退りをする。



ザザー-ン…


波が私達二人の足元を濡らす。

いっそこのまま、波にさらわれてしまいたい…。




「どうしてこんな事するのよ!」



ユキが声を張り上げた。

「理由か?理由なぁ…。
狩りだよ。狩り。」




ひゃあ、ひゃあ。





シルエットの男達から嘲笑うかのような笑い声がもれている。





「そうだ!ゲームをしよう。狩りをより、盛り上げるためにな。」