私と偶然会った次の日から、カズキは学校へ来る様になった。


来ると言っても、遅刻や早退ばかりでまともに居るのはあまりない。





新学期が始まってもうすぐ、初夏を迎える。




その日は珍しく、カズキは朝から登校していた。



珍しい事もあるもんだ…


しかし、カズキは相変わらず授業を受けるわけでもなく、机に顔を埋めて
スヤスヤ寝息をたてているみたい。




義務教育ということもあるのか、それとも諦めてるのか? 


先生も特に注意するわけでもなくそのまま。



私は、横目で時々カズキをみたりして……




特に気になるわけとかじゃないんだけどね・・




時々カズキから、タバコと香水のにおいに、目線を走らせる。




近くで見るカズキの髪は、サラサラで綺麗な髪の毛。




あの髪の色は天然なんだろうか?

だったら凄く綺麗だ…






私も
こんなに、綺麗な
髪毛ならなぁ…



などと考えていたら、私の視線に気がついたのか、定かではないが、カズキはちらっとこちらを見た。


  ヤバっ……!