「返事はそんなに待たせないから」
「うん…」
「わかりやすく暗い顔すんなよ」
そうさせてんのは俺か。と頭をかいて私に背を向けた。
「じゃ俺は帰ります。
あ、少しだけ待たせちゃうけど
悩んで寝不足とかになるなよ。
明日、絶対学校来てくれないと困るから」
「うん…!
すぐ、寝る!」
「ははっ。
じゃあ、また明日」
悠里くんは顔だけこっちに向けて、
小さく手を振ると自転車を走らせた。
……明日、返事くれるのかな。
言われた通り、今日はゆっくり休もう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…