「返事はそんなに待たせないから」



「うん…」



「わかりやすく暗い顔すんなよ」




そうさせてんのは俺か。と頭をかいて私に背を向けた。




「じゃ俺は帰ります。
あ、少しだけ待たせちゃうけど
悩んで寝不足とかになるなよ。

明日、絶対学校来てくれないと困るから」



「うん…!
すぐ、寝る!」



「ははっ。
じゃあ、また明日」




悠里くんは顔だけこっちに向けて、



小さく手を振ると自転車を走らせた。




……明日、返事くれるのかな。



言われた通り、今日はゆっくり休もう。