歩きながらふと辺りを見回す。
まさか悠真いたりしないよね…?

自然と悠真が近くにいるんじゃないかって、つい後ろを振り返っちゃうことがあるの。

はたから見たら普通に変だよね。

ふと、道端に咲いているタンポポに目がいく。
タンポポって本当に強い。
秋だっていうのに、一本だけタンポポが咲いてるのを一度見たことがある。

季節はずれの雪ならぬ、季節はずれのタンポポ。

小さい頃は綿毛を根っこから抜いては、ふぅーって口で吹いて綿を飛ばしたり、草むらに普通に入ったりして、


今だったら考えられないなって、時々思うんだ。


虫取り網やかごを持って、よく行ってたなーって。


それに木に実ってる赤い果実みたいなのを、手で取っては平気で食べたりして、"これ美味しいんだよねー!"って食べては言ってた。

食べれるってどこで知ったんだろう。


知らないうちに色々なことを覚えてるんだね。


悠真との思い出、これからもたくさん作りたい。