「そんな、大家さんもお若いじゃないですか。」

そう言うと、

「いやいや、僕もう30だよ。若いのは服装だけだから。」

彼も赤くなって笑った。

「まだ引っ越しの荷物の片付けが終わってないよね?長話に付き合わせて悪いね。」

確かに、今朝着いたばかりだから、全然ダンボールを開けていない。

「これから、困ったらすぐ僕に相談してね。困ってなくてもお話においで。すぐそこでカフェをやっているからさ。」

彼はカフェのオーナーさんなのかー。

彼への印象がプラスされた。

「はい!ありがとうございます!」