ガチャ

ドアが開くと同時に見えたその人物は、羽衣ちゃんだった。

「いらっしゃいませー!って、羽衣ちゃんじゃないですか!いらっしゃい!」

「こんにちは。大盛況ですね。」

シンプルだけど女の子らしい、白いワンピースを着ていた。

「こちらのお席へどうぞ。」

俺は彼女をカウンター席に案内した。

彼女の反応をもっと近くで見ていたいと思ったからだ。

メニューを眺める彼女は、メニューの多さに困っていた。