それから2週間後待ちに待った夏休み☆

「蘭〜夏休みだよ〜!
高木君とばかりじゃなくて私とも
しっかり遊んでよね!」

「当たり前じゃん!
みっちゃん暇な日とかあったら
メールしてねっ」

なんて話しながら私達はそれぞれ家に帰った。

今日から夏休み。
約1ヶ月間自由にできる。

「〜♪♪♪〜(高木 滉太)」

『終業式おわった?
明日の花火大会一緒に行こうぜ』

明日は地元の花火大会。
私も前から滉太とは一緒に行きたいと
思ってたけどなかなか自分からは
言い出せなかった。

『もう家だよ。
明日の花火大会楽しみにしてる!』

彼氏とは初めての花火大会。
浴衣着ていこうかな…
でも絶対暑いし足痛くなるだろうから
それなら私服の方がいいのかな…

「〜♪♪♪〜(高木 滉太)」

『もちろん浴衣だよな?』

え、やっぱり浴衣?
浴衣かぁ…彼氏との祭りは
やっぱり浴衣よね〜

『滉太が浴衣がいいなら浴衣着てくるよ!』

『蘭の浴衣姿見てみたい。
それと、明日の花火大会友達とその彼女も
くるけど大丈夫?』

滉太の友達の彼女…
どんな人達なんだろう
仲良くなれるかな…
少しだけ心配になった。

『うん、大丈夫だけど仲良くなれるかな。』

滉太の友達はいい人だけど
見た目とかは悪い人に見えるから
その彼女さんもきっとギャルとかなんだろうな

私はどこからどう見ても結構真面目。
1人だけ浮いたりしたら嫌なだな…

なんて考えていると、

『別に無理して仲良くなる必要ないから
俺がずっと隣いるから安心しろ!』

滉太の言葉で少しだけ不安が消えた。
よし、こうなったら浴衣買いに行こう。

「お姉ちゃ〜ん、浴衣買いに行きたいんだけど
一緒に行かない?」

お姉ちゃんはテレビを見ながら笑っていた。

「明日の花火大会滉太君と行くの?
それだったら可愛くしなきゃね。
いいよ、お姉ちゃんも浴衣欲しかったから
蘭の分も買ってあげる。」

やっぱりお姉ちゃんは優しい。
こんなに優しいお姉ちゃんは
他にいるのだろうか…

「ありがとう。明日滉太の友達と
その彼女もくるらしくて
私1人浮かないか心配になってきて…」

お姉ちゃんにはいつも素直に自分の気持ちを
伝えることができるのは何故だろう。

「その彼女がギャルとかだったら
蘭が浮くってこと??」

私は小さく頷いた。

「何言ってんの!
滉太君は蘭のこと好きなんでしょ?
なら何も心配することないじゃん!」

「滉太が私のこと本当に好きかなんて
そんなの聞かないから分からないけど…」

お姉ちゃんは呆れたような顔して
私のほっぺを引っ張った。

「好きじゃなかったら花火大会も
誘わないと思うし、
あんたたちまだヤッてないんでしょ?」

「ヤッてないんでしょって、
まあまだだけど…」

私は急に恥ずかしくなった。
そういえば私達キスしかしてない。

「だったら大丈夫!
遊びとかだったら初日とかにしてるから。
まあ初日にしたら遊びって理由でもないけどね」

お姉ちゃんは笑いながら準備を始めた。

そしてお姉ちゃんの準備が終わると
私達は近くのデパートに行った。

「蘭〜!こういうのいいんじゃない?」

お姉ちゃんが手に取ったのは
白地に薄ピンクで大きめのバラが
入ってラメっぽくなってて可愛めのだった。

「可愛い〜。私それがいい。」

「じゃあ蘭のはこれで決まりね。」

そしてお会計の時にお姉ちゃんは
自分の浴衣も決めていた。
お姉ちゃんの浴衣は白地に紫と金のバラが
大きく入って結構派手だった。
でもお姉ちゃんらしかった。

「ありがとうお姉ちゃん。」

「蘭が社会人になったら
いっぱい買ってもらおう〜」

そして買い物を終えデパートの中に入っている
飲食店に入っていった。

そこでもお姉ちゃんに出してもらい
私はお姉ちゃんに感謝ばかりだった。

そして家に帰り私達はお互い浴衣を着てみて
写真を撮りあった。