引っ越しをした時、私達は10歳だった

新しい土地で嬉しくてはしゃぐ私と花蓮

【どんっ!】

角から走ってくる同い年くらいの男の子二人に気づかずに私と花蓮はぶつかった

花蓮はしんどそうにしている

男の子たちが謝ってきた

「大丈夫?」

『そっちの女の子はしんどそうにしてる…。大丈夫なのか?俺、運ぶよ?』

最初に話したのは日向
あとから心配してるのは理久

私「花蓮…しっかり…。」

私は聞く暇はなかった。とにかく泣きじゃくった。

日向「だ、大丈夫かよ。泣くなって。とりあえず安全な場所に、な?」

理久『俺、運ぶよ。』

二人は同い年とは思えないくらいしっかりしていた。

その時に私達は恋をしたのかもしれない。