それから数日。
「隼、今日ハルちゃんが美味しいクッキー貰ったからみんなで食べない?だって」
「行こっか」
「うん!」
放課後はハルちゃんのところへ行ってたまに隼の家や私の家でゲームなどをして特に変わった様子はない、と言いたいんだけど。
この前隼が家に来た時、お父さんが丁度忘れ物をとりにきたのかな?一瞬家の中へ入ってきた。
すぐ出ていったし、隼も気づかなかったんだけどもし隼に私の家のことが知られたらと思うと気が気じゃなかった。
ガラガラ…
「失礼しましたぁー」
私たちが保健室に行くと、丁度来ていた生徒の治療が終わったのか、保健室から知らない生徒がでてきた。
それと入れ違いに私たちが入ると、ハルちゃんは嬉しそうな顔で私たちを座らせた。
「来てくれてありがとう。
美味しいクッキーいただいて、私だけじゃ勿体ないなって思ったから。
それと話したいこともあるの」
ハルちゃんはそう言ってクッキーとお茶を用意するとふふ、と笑った。
「?
何?」
「どうしたんですか?」
隼と顔を見合わせて首を傾げる。