そして家から出ると既に花音はいた。
「おはよー」
「おはよ」
「ねぇ優衣」
「んー?」
「体育ってどうやって休めるかなぁ?」
……また馬鹿なことを。
「休めないよ……先生厳しいし」
「それが嫌なの!どうしてあーも厳しいかねぇ」
花音、本気で悩んでる。
「花音、前もサボろうとして失敗してなかった?」
確か、具合悪いとか言って保健室に行くふりして屋上に行ってたら保健室に連絡されてサボってるのがバレて次の時間先生の逆鱗を浴びていた。
「あれは!南雲先生の協力が足りなかった!
言っとくべきだったなぁ…」
「ハルちゃんは悪くないよ……」
まったく、と呆れたため息をつくともう学校だ。