「分かった。話すよ、全部。
豊、外で待っててくれ。」

「分かった。」

「瞬。話して。」

「あぁ。

俺は...


脳に腫瘍ができてるんだ。
脳腫瘍ってやつだ。

それが分かったのは、由紀に冷たく接するようになった当たりくらいから。

俺は、頭が痛くてこの医者に来たんだ。
そしたら、一応検査してみようって言われて検査したら脳腫瘍があったんだ。」