「お邪魔、します」
「どーぞ!」
白がベースの大きなマンションの一室
そこが先輩のお家だった
ここに、佳奈ちゃんはいつも来てるんだね
さっきから私の脳裏は佳奈ちゃんのことばかり
自分と彼女を比較してしまう
「風呂は?」
「は、入ってきましたっ!」
声が裏返る
「ぷっ。緊張しなくていいから!取って食やしないよ!」
先輩は面白がって笑ってくん
お互い、佳奈ちゃんの話をしないのは暗黙の了解だった
「じゃあ俺、入ってくるから適当にくつろいでて?」
「はいっ」
私は案内された先輩の部屋に入った