「大丈夫です。すみませんでした。」

私はその人にそれだけいい会釈をして逃げるようにその場を去った。

しばらくして、ふと思った

あの人かっこよかったなあ…なんて、

あまり人の顔のことなんて考えたことないから
自分からかっこいいなんて思ったことにすこし驚いた

「まぁ、あの美形じゃおもっちゃっても仕方ないよね」

そう自分に言い聞かせ、再び歩き出した。

私の嫌いな学校に向かって…