キキーッ

車のブレーキの音がしてようやく私は自分が危ない状態だったことに気がつく。

「危ないじゃないか!」

車の中のおじさんにそう言われたけど、待って待って、悪いのは私にぶつかってきた人でしょ!

あ!そういえばぶつかってきた人は?!

そう思って当たりを見渡した

「わりぃ、大丈夫か?」

そう言ったものの立ち上がらせてくれる…なんてそんな少女漫画みたいなことはしてくれない。