あなたの声が好き。
あなたの笑った顔が好き。
あなたの頭を撫でてくれるその大きな手が好き。
あなたの愛を囁いて、口づけを与えてくれるその唇が好き。
でも、あなたがその瞳で一度も私のことを見てくれることは無かった。
あなたは私に笑いかける時、
頭を撫でる時、
愛を囁く時、
口付けをする時、
一体どこの誰を見ていたの?
私の向こうの誰を瞳に映していたの?
あなたが隣に居ない今となっては、もう遅いけれど。
少なくとも私はたしかにあなたに恋をしていました。
そして、今でも⋯⋯。
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