どうなるかなんて、ほんとに分からない。
孝也の事もめんどくさいし、会わせた所でどうでるか…


第一、日下部君は若くてモテる。
また他の子に目移りするかもしれない。


コピーを取って自分の机に戻ろうとした時、扉のガラスの向こうで日下部君と受付の女の子が話しているのを見かけた。


どう見てもあの女の子日下部君狙いの顔してたな…

「…………。」


ちょっとした好奇心と意地悪な感情に負けて、扉を開けた。


彼がどんな顔するのか気になるだけ。


気にしてない素振りで彼らの横を通り過ぎる。

「お疲れ様です〜」


女の子はこちらを見ずに、お疲れ様です〜と返し、日下部君は私を目で追っている。


しばらく歩くと、足音が聞こえてきて、いつもの匂いと低い声が上から負いかぶさる。



「お疲れ様です!」


顔を上げると今にも尻尾を振りそうな顔の日下部君がそこにはいた。


その顔が見たかったんだなぁ。
私って、ずるいというか小賢しいというか