「で?何で班一緒になってるのにそんな喜んでないの?」
ぎくっ...
梓には何でもお見通しって感じがする。
思ってること全部分かられるもん。
「だって...義務感で班一緒になったりグループ組んだりするのもうしんどい」
確かに同じ空間にいれる事は嬉しいけど、一緒にいるたびにそれは、仕事だからやってると思い知らされて、心臓らへんが痛くなる。
「...それって、翠くんに意識して欲しいって思ってるんじゃないの?」
「や、やめてよ!違うから!翠は私なんか意識しないし、して欲しいとも思ってない!」
「またまた〜素直じゃないね〜ほんと」
こんなこと言うの恥ずかしいけど、梓は初めて心を許せた人。
今まで友達なんて1年の付き合いだったし、放課後にもなってわざわざ遊んだりすることもなかった。
梓は私と同じで思ってること言うし、気が楽。出会えてよかった何でたまに思ったりする。
本人には絶対言わないけど
「いいこと思いついたかも」
私が梓を心の中で褒めていたのに、目の前にいる梓は何か嫌な予感がする顔をしてる...