唇を離したら由波はどんな顔してるだろうか。
怒ってるよな...

勝手にこんなことしてるんだし

離したくねーな



そう思ってると俺の胸をドンドン叩く由波



「ちょ、苦しい」


「すいません...」


唇を離すと、俺に背を向けて歩き出す由波


「翠、行こ」


「え?」

あまりの切り替えの早さに少し驚く



「外でよう」


「あ、はい」



まるでなにもなかったよう...に?

いや、違う
......由波、顔も耳まで真っ赤だ。


なにこれ、俺の心臓静まれって、、、

あんな顔反則だろ