「減るものじゃないし、別にいいってさっきは思ってた。」


もっと俺のこと嫌いで嫌がってると思ってた俺は何にも分かってなかったってことか?



「でも、しなくてもいいなら、翠だって好きな人くらいいるかもしれないし、キスしたふりしとこう。」



「由波さん、俺好きな人いないですよ」



「あ、そっか。うん」



「俺が由波さんにキスしても問題ないってことですよね?」



「え、あ、いや、問題ないことはないけ...んんっ」



あー、俺はバカかもしれない。


戸惑う由波を可愛いと思ってしまってるし、
ずっと泣きそうな由波にそそられてるのも事実だし、


第一、もう遅い。由波にキスしてる自分がいる