だんだん声が低くなっていく志磨を見ているのが怖くて視線を落とすと
志磨はあたしの胸を指さして、また口を開いた。
「それは、男を誘惑するためか?」
パーカーのファスナーを全部締めると暑いと思って、胸元くらいまでは開けていた。
下に水着も来てたし、平気だと思ったから。
すると志磨は、挑発するようにあたしの胸の谷間を指でなぞった。
「ちょっ……///」
「こうやってさ、簡単に触られんだよ?
涼也だってな、男だぞ」
「そんなことはわかってるよ!」
「わかってねーんだよ」
今度はその指が、あたしの唇へと移った。