私は顔を俯かせた。

そんな私を不思議に思ったのか萌は私の顔をのぞき込んだ。

今の私の顔は多分ひどいと思う。

「え、いや。紗綾ちゃんごめん。そんなつもりじゃなくて。ごめん。ごめんね。」


「萌。私友達としてなら普通に好きだけど恋愛としては全く見てないよ?それに私が恭也一途ってわかってるでしょ?」


「ごめん!ほんとにごめんね。そうだよね。変なこと言ってごめん。。」

「萌‥何か私に聞きたいことあるんでしょ?」

そう聞くとハッとして少し俯いた。

しかしすぐ顔を上げた。

「うん。あのね」

萌から聞かされたのは予想もしていなかった話だった。