「え?なに??」

「さやキスマークってなんで付けるか知ってる?」

「詳しくは知らないけど、」

「独占したいとか、俺のものって周りにわかるためにつけるんだよ」

「…え、と、とりあえずわかったけど、何もこんなに分かるところにつけなくても、」

「わかるところにつけないと意味がない。それに今日それ隠したらだめだからな?」

「…ぶぅ。私だけ。自分だけずるい!」

すると、恭也は何かを思いついたような顔をした。

「…なら紗綾も付けるか?」

そういうと私の頭を引き寄せると、自分の首筋に寄せた。