「うぅー。やだな。」
そんなことを小さくため息混じりに呟いた。

「水川さんこういうの無理?」
それが聞こえたようで吉田くん?は話しかけてくる。

「…うん。」

「そっか。大丈夫だよ。今年はそんなに怖くないかもって噂で聞いたから」

「え!ほんと?」

「おうよ!」

そっかーそんなに怖くないなら大丈夫かな?

(はーいじゃあ10番のペア行ってらっしゃい)

ついに私達かー。
ここは覚悟を決めよう。

「じゃあ行こっか水川さん」

「あ、うん!」

足をすすめる前に後ろを見ると恭也はすぐ私の後ろにいた。


「恭也ー」

「何だ?どうした?」


「行ってきますー!」
そういうと。

少し微笑んで
「あぁ。気をつけろよ?」

「うん!」


それだけ行って吉田くんの後を追った。