その場に膝をついたまま俯いている私にすかさず恭也が近くにやってくる。

「紗綾!?おい!大丈夫か?」
それに気づいた皆も驚き始める。

「っっ紗綾!?」
「えっ?紗綾ちゃんっ?」
「。。。えっ大丈夫か!?」
「…っ?」
みんな心配そうな声。

必死に意識を取り戻して起き上がる。

「あはは。大丈夫大丈夫!ただの貧血だからさ!」
心配を吹き飛ばすように笑顔で言うと
恭也が

「馬鹿じゃねーの?何隠してんだ?言っとくけど、隠したって無駄だぞ。」

「え?」

「紗綾。素直に言うしかないよ。」

「…凛」

「皆心配してるし。言おうよ。ね?」

「…萌」

これ以上はもう隠しきれないよね。

言うしかないか。。