僕は言われるままリリーの教室へ向かった。みんなうわさを知っているからやりずらい。教室にはマーティーが。彼はパーティーに誘った気になっている女の子と仲良く話している。「やあ、リリー」「ジェフ。どうしたの?」ごくりとつばを飲み込んだ。「もう知ってるかもしれないけど、君とパーティーに行きたい。僕と行ってくれる?」教室は静まり視線が集まる。しかし、そのなかにマーティーの視線はなかった。リリーは僕の手を取り、大きくうなずいた。「まさかパーティーに行けるとは思わなかった。すごく嬉しい」その日はわくわくしてご機嫌だった。オーウェンに呼び出されるまでは。実はオーウェンのことは好きだが2人だと気まずい。「ジェフ、誘えたんだな。おめでとう。」「ありがとう」彼と色々と話したがマーティーのことには触れなかった。それはとてもありがたかった。僕に必要なものがわかっていたからだ。僕には、僕らには時間が必要だった。お互いを思う時間が、いないということの意味が。