石田さんは机に上体を伏せます。

「今日モモは~?」

ドキッ!

「あー、もうじき来るんじゃないですか?学生課行ってくるって言ってましたよ」

誰にもなく言ったのを武田さんが答えました。

じゃあ会えるのか。ふふ。

あ!
ヤバイです。
多分ちょっとニヤけてる気が。

「あー!もしかしてヨッパってモモのこと好きなの~?」

わわわっ!
私のカオを見てニヤニヤしてます。

ヤバイぞー!ヤバイぞー!
ヤバイですぞー!

「え、そうなの?」

ヤヤヤヤ!
晴香ちゃんまで!

今の今まで真剣に情報誌を見てた晴香ちゃんが顔を上げて石田さんほどじゃないですけど私を見てます。

「ち、違いますっ」

「タケが答えた時、ニヤッてしてたじゃん」

石田は一層ニヤついて私を見てます。

よく見てましたね!
多分、したと思います。

「そんなカオしてませんっ」

でも、そんなこと素直に言えません。
ぷいっと横を向いちゃいます。

「怪しい」

わざわざ私の視線を追ってニヤニヤしながら言ってきます。

もうやだー!