「オレの言ってるイミわかってる?」

私のカオを見たあと、クスッて笑いました。

そして、
「その様子だとわかってないね」
とニッと笑っています。

はうう。


桃川さんが鼻と鼻をこすり合わせて、
スリスリしてきます。

「ボクは真由ちゃんと大人の階段をのぼりたいのですが、
 よろしいでしょうか?」

ハッ!

大人の階段ですか!

はう!

さすがのワタクシもそのイミはわかったのです!

ど、ど、ど、どうしましょう!

心の準備が!


「で、でも、オムライス。
 せっかく、でき、でき、出来たて、なの、に、」

あわわわわ。

とってもどもってしまいました。

「温め直せばいいでしょ」

そう言いながら、再びチューしてきました!

はううう……。

トロットロになるようなチューです……。

心の準備がっ。