んまーーーー!

必死に顔を上げると、
桃川さんがニヤニヤしながら見下ろしているではありませんか!

「トロ~い」

んま!

そ、それがカノジョに言うことですか!

「ふ~んだっ」

ハッ。

やっぱり桃川さんは優しいのです。
起き上がろうとしてると、手を取ってくれました。


あ、目が合っちゃいました。

桃川さんの表情がグッと真面目になりました……。

そのまま近づいてきたので、
思わず目をぎゅ~っとつぶると軽くチューされました。

はう。


すぐに唇が離れまして、
目をゆっくりと開けると同時に
桃川さんからググッと引き寄せられてしまいまして。

そのまましなだれるような体勢になってしまいました。
アセアセ。

はい、トーゼンですが、
めちゃめちゃ桃川さんと密着しているのです。

はうう。

私のハートがはちきれんばかりにドクドクいってます。
うう、桃川さんに聴こえそうな勢いです。