「ボチボチ出ますか?」
花やしきはやっぱり子供連れのファミリーが公園に遊びに来る延長なのでしょうか、
閉園時間が早くってその時間がもう迫っていました。
なので、桃川さんがそう言ったんですけど、
やっぱりさみしいですね。
ショボボボンってなっちゃいます。
それに、閉園間近の園内はもうほとんど人がいませんし、
どんどんと閉める準備をしていて、物悲しいので、
それが一層ショボーンってなっちゃいます。
「この後、どうする~?」
「どうしましょうか?」
「ご飯、どうする?」
「どうしましょうか?」
少し間があって、
桃川さんが私の顔を真顔で見てきました。
うう、桃川さんの真顔は凛々しいのです。
キリリとしてるのです。
まぶしいです、神々しいです。