「いいなーこのかわいいカンジ~」

えぇ!?

桃川さんがすごーーーく余裕綽綽なカンジの発言をしていますよ!

ぎゃぎゃっ!

やっとの思いで隣にチラッと視線を向けると、
桃川さんは手を離したりしています!

ううううう。

さすがにそこまではできません!


あ、くる!くる!くる!

2度目の山場がやってきました!

はい、あの内臓の浮くような感覚です!

再び目をつぶって、
安全バーをぎゅーーーっと握りしめるのです。

う~……。


あ、ピークを過ぎました。

で、でも、
今まで乗った中では絶叫系苦手な私でも楽しめます!


「おかえりなさーい」

そうして、元気なおねえさんに出迎えられながら
コースターは戻ってきました。

あのあとも何度か坂を下ったりましたけど、
私にとってはホントちょうどいい絶叫系でした!


「ふぅ~……」

もちろん、ちょうどいいと言っても怖いものには変わりなくって。

私のやわなハートはめまぐるしくせわしなく動いています。


バーが上がってコースターから下りて、
隣に座っていた桃川さんも下りました。

そして、そのまま手を握ってくれます。

えへへ。

当たり前みたいにスッて握ってくださるのが
すごーくテレますけど、すごーく嬉しいです。