「あ、5円なの?それ以上ご縁を求めるの~?」

え!

「そ、そ、そういうことじゃないんですっ!
 子どもの頃から5円を投げてるのでっ」

アセアセ。

ヤバイです、ヤバイです。
そんなイミじゃないです。

でも、確かにそう思われても仕方ないですね。

よし、もう1枚!


「いいよ、入れなくて」

私が急いでサイフから5円玉を出して2枚投げようとすると、
桃川さんから制止がかかりました。

「その代わり、オレとずっと縁がありますようにってお願いしてね」

おお!
そうですね!


桃川さんと目が合いました。

ニコッて笑ってくれました。

「はいっ!」

そうして、私たちは手を合わせて目を閉じます。


桃川さんとずっとご縁がありますように!

桃川さんとずっとずっとご縁がありますように!

桃川さんとずっとずっとず~~~~っとご縁がありますように!