「あ、あとね」

もう一度、桃川さんが顔を近づけてきました。

「真由ちゃんと今日エッチできますように」

えぇーーーーーーー!?

耳元でささやくとすぐさま離れました。

ギョギョギョ、なのです!

「も、桃川さんっ!」

うううう。

アタマがクラクラします。
クラクラクラクラするのです……。


桃川さんはニヤッと笑ったあとに、
50円玉を賽銭箱に投げ入れて手を2回叩きました。

ハッ!

今はいったん桃川さんのお願いごとについては深く考えないことにして。

とりあえず私も感謝の意を込めて、
そしてお願いごとをするのです!

賽銭を投げ入れます、5円です。

子どもの頃からお賽銭が5円だと決めているのです。