「そっか~、チューはしたのか~。
 でもそれ以上はしてないの?」

「してない!してない!」

もう!
これだけは絶対に否定させていただきますよ!

チラッと見ると、桃川さんは余裕綽々で私を見てます。

もうっ、ちゃんと否定してほしいです!
プンプン!


「でも、今度がヤマだよね~」

桃川さんがニコニコしながら私の顔を覗き込んできます。

ヤマ?ヤマ?
マウンテンの山でしょうか?
はてはて。

「真由ちゃん、オレが言わんとしてることわかってないでしょ」

クスクスと本当におかしそうに桃川さんが笑ってます。

むむっ。
目の前のありさちゃんもニヤニヤしています。

なんだか釈然としませんが、
事実なので仕方ありません、うなずきます。