「あー、いいなぁ。ステキ~」

ほへ?

ありさちゃんを見ると茶化しているんじゃなくって、本心から言ってるようですよ!

なにがステキだと言うのでしょうか。


「私ね、中1の時付き合ってくれって言われてなんとな~く付き合ったオトコがいたのね。
でさー、別に好きでもなんでもなかったし、向こうも多分単にヤリたいだけだったみたいなんだよね。
で、もうほとんど無理やりだよ。……それから、けっこうヤケになったりしたけどね」


はぁ……。

私にはまったくわからない世界のおハナシです。
なんて言ったらいいのやら。


「だから、本当に好きな人と初めて結ばれる~みたいなシチュエーション、チョー憧れるんだよね!」

なるほど。

でも……。


「でも、正直、ちょっと焦るよ……」

そうなのです、正直ちょっと焦りはあります。

周りはみんなありさちゃんほどじゃないかもだけど、高校生の頃にはほとんどカレシがいたりしました。

でも、こうなったらありさちゃんの言うように
”早く本当に好きな人と付き合って、……結ばれたい”
って願ってます。

正直、エッチはこわくて仕方ないですが、本当に好きな人となら……。

へへ。


「よ~し!いいオトコ捕まえようね!」

ありさちゃんガッツポーズ。

「ねっ!」

「うんっ」

同意を求める言葉に、私も大きくうなずきました。