おそるおそる両手を前に出すと、その中にコロンと落としてくれました。
「開けてもいいですか?」
「もっちろん」
桃川さんはベッドに腰掛けました。
はわわわわ。
桃川さん座る時に私の手を取るとひっぱったので、
そのままおトナリに座ることになりました。
はううううう。
ふたりきりの部屋でこんなに密着して座るなんて!
ど、どうしましょ!
「開けてみて~」
あわわわわ。
顔を思いきりのぞいてきました!
ふー、ふー、ふー。
落ち着きましょう!
落ち着け落ち着け私!
「は、はいっ。開けさせていただきますっ」
まずは丁寧にリボンをとっていきます。
そして、包装もきれいに破かないように開けます。
はい、私、グチャグチャって開けるの好きじゃないんですよ。
い、いよいよですね。
いよいよ中身のお目見えです。
ゴクン。
思わず、ツバを飲み込んじゃいました。
箱は、ギフト箱っていうんですかね、これ。
フタと本体が別々になっててパカッて開ける型です。
よ~し開けますよ。
パッカ!