「おトナリ、失礼します……」

おそるおそる座りました。

「違う違う」

「え?」

桃川さん、なにが違うんでしょうか?

「ここここ」

桃川さんが自分の股の前を指してます。

んん~?
どういうイミだ?

「前に座って~」

ぎゃほっ!

桃川さん、
またまた子供みたいに甘えた口調と表情で言ってきました!

だーかーらっ!
そういう甘えは反則なのですっ。
プンプン!


「おねが~い」

もう!もう!もう!

桃川さん!

どうしてあなたはこう私が溶けちゃいそうなことばっかり言っちゃうのですか!

もう!
こうなったら、ままよ!

言われた通り桃川さんの間に座ります。


ぎゃっ!

大変!大変!大変!

桃川さんが私の腰に手を回してぴったりとくっついてきました!

破壊力ハンパないというヤツです!
私のやわなハートはもうぐちゃぐちゃですよ……。


はっ!

石田さんとコイケンさんがニヤニヤしてます。

もうっ!

私は顔をおおって見えないフリします。

ああ、絶対今私の顔はまっかっかです!
あー熱いっ。


「ヤりたくなったら言って?
 オレら、いつでも帰るから。
 あぁ、キスくらいなら見てないフリしとくワ」

「だな~」

コイケンさんの発言に石田さんも同意。

はーずーかーしーいいいい!
もう否定する気力も湧きません……。

「わかりました~」

んまっ!

桃川さんは陽気な反応です。
さすがチャラ男さんなのです……。