DVDをセットし、そのままその場に腰を下ろします。
「真由ちゃん」
「ん?」
ベッドに腰掛けている桃川さんが私を呼びながら手招きをしてます。
ん?
「一緒に観よ?」
え!?
えっと、えっと?
え~っと?
「ここで一緒に観たいな~」
ぎゃうっ!
桃川さんのあのカオが発動しました!
はい、おねだりする時に小首をかしげてニコッと笑うあのカオです。
全世界の女子の大半はあのカオに弱いと思うんですよ!
で、でも、
そんなかわいいカオしてお願いされて、ホイホイいっちゃダメだと思うのですっ。
「えー、いいです。ここで」
プイッてしちゃいました……。
あぁ、かわいくないな。私。
「ほどほどにいちゃつけよ」
えぇ!?
石田さんが私の手を引っ張って立たせようとするんですけどっ!
どうしましょっ。
「え、でも、操作したりしないといけませんしっ」
「あん?それくらいオレらでもできるしな」
怒ってるのか笑ってるのかわかんないカオで石田さんは言ってきます。
ああ、思わず立ってしまいました!
「はい、いってらっしゃい」
コイケンさんが私の背中を押しました。
「おいで~」
桃川さんが相変わらず手招きをします。