「えーそれじゃあどうするんですか~?」
「うっせバカ。それを今悩んでんじゃねぇかよ」
石田さんは小バカにしたように私を見てきます。
うぅ、確かにそうなんですけどっ。
私が悪いワケじゃないのに、そんな言い方しなくっても!
八つ当たりされちゃったじゃないですか、
遠藤さんのバカーーーー!
「オレ、いいこと思いつきました」
桃川さんの発言に、
お二人は「ん?」という顔です。
はぁ~。
息がほのかにかかるんですよね、なにかしゃべるごとに!
もう、それがすっごいドキドキしてしまって
思考回路がほとんど停止中です。
「真由ちゃんちでやりません?」
「はいっ!?」
い、今、私の家って言いましたよね?
うう、発言主を見たいですけど、振り返ることはできません。
石田さんとコイケンさんを見るだけです……。
「あー。いんじゃね?」
「そうだなぁ。真由ちゃんちでいいと思う、賛成」
お二人は満足そうに何度もうなずいています。
「えー!」
マ、マジですか……。
決して男子禁制ではありませんが、
自宅に男性を招き入れるなんてうら若き女子がしても良いのでしょうか!?
だけど、お二人の視線がなんとなく断ることは許さない的なオーラをまとってますし、
私がここでOKすれば丸くおさまることですし。
はい、お三人がやましいようなお方じゃないと私は信じていますし。
静岡のお父さんお母さんお姉ちゃん、そしてご先祖さま。
私はここでOKしてもいいですよね!?