プリクラを撮り終わって外に出ると、
ニヤニヤしながら石田さんとコイケンさんが待っていました。
なんとな~くヤな予感がします。
エスパー真由のこういう勘はよく当たるのです。
ザンネンながら……。
「どんなの撮ったんだよ~」
わわわ!
石田さんから小突かれました。
「フ、フツーですよっ、フツー!」
「ほぉ~。男と女がプリクラ撮るのにフツー?……なワケねぇだろうが。見せろよ」
もうっ!
石田さんは私のバッグを取ろうとします。
「やーだー」
必死でバッグを抱きしめましたけど、攻撃の手を緩めてくれません!
バッグの脇を奪取しようとしてきます。
な~んで、このサークルの男性陣は強引なんでしょ!
「石田さーん。ダメですよぉ、オレの真由ちゃんをいじめちゃあ」
ひゃおおおおおおお。
桃川さんが、桃川さんが!
わ、わ、私の肩を抱いてきました。
はっ!
さすがの石田さんも苦笑いをして手を放してくれたんですけど。
それはいいんですけど、肩に腕を回されたまんまなんですけどっ。
はううう。
「さっきのプリクラ、誰にも見せちゃダメだよ~」
桃川さんはニコニコしながら言ってきました。
「あーんなことやこーんなことしてるからね~」
な、なんですと!
「そ、そ、そんなことしてませんからっ!」
「ハイハイ」
石田さんがあきれたように言うと、スタスタと歩き出しました。
その隣をやっぱりおんなじようにあきれたカオで並んでるコイケンさん。