「わープリクラ久々~!すっごいねー、やっぱ進化してるなー」

桃川さんは子どもみたいにはしゃいでますよ。
どんどん操作していきます。


「もう、真由ちゃん。こっち来て」

私が出入口に突っ立ってると、腕を引っ張って真ん中に行きました。

はううう。
ホント、私、このままだと倒れちゃいます……。


「あ、始まるよ!くっつこうよ~」

最初の撮影が始まりました。

ひょえーーーーー!
桃川さんが思いきり自分のほうへ引き寄せたんですけど!

思わず目をつぶっちゃいました。
どうやらその瞬間に1枚めが撮れました。

すぐさま2枚めの撮影に移ります。


「今、目ぇつぶったでしょー。ダメだよぉ」

ぎゃあああああああ!
そう言いながら、桃川さんが私の肩に右手を回してきました。

セ、セ、セ、セクハラ!
セクハラです!

もう、私、ホントに明日死んじゃってるかもしれません。
こんなドキドキしてるんですもんっ!

もう、現実逃避していいですか?

いいですよね、目をつぶって時がすぎるのを待ちます……。

アーメン。