「じゃ、撮ろっか」
「ホントに撮るんですか!?」
「え、ダメ?」
「ダメじゃないですっ。でも、……」
ふたりでプリクラですよ!
しかも、さっきチュープリ言われて私次第なんて言ってた人と撮れます?
ねー、撮れませんよね!?
桃川さんはニコッと笑って、私の手を取りました!
はうううう。
「ダメじゃないなら撮ろう?」
小首を傾げてお願いされてしまいました。
うう。
私だって撮りたくないワケじゃないんです!
でも、プリチューなんて!
初めてのキスはもっとこうロマンチックなのを……。
はっ!
べ、別に桃川さんとキスするとかそういうことではなくって!
アセアセ。
「よし!あ、あの台空いたみたいだよ!あんま時間ないし、行くよ。撮るよ!」
そう言って、桃川さんは私の手をズンズンと引っ張っていきました。