はぁ~、キンチョーします!
キンチョーキンチョーキンチョー。
なので、もう必死ですっ。
会話が途切れないよう、いくつもの質問を桃川さんにぶつけました。
桃川さん、ちゃんと答えてくれますし、桃川さんも私に色々質問を返してくれました。
そんな質疑応答調の会話がずっと続けられました。
たとえばですね。
「ご兄弟は?」
「2つ上のアニキと6つ離れた妹。と、犬のマツオ」
「わーワンコさんいるんですね。というか、マツオ?名前がですか?」
「うん。松尾さんちからもらったから、アニキがつけた。真由ちゃんは?」
「私は5つ離れたお姉ちゃんと2人姉妹です」
「お姉さんは実家にいるの?」
「はい。市役所に勤めてます。カレシはしばらくいないみたいです」
「あ、そ~。っていうか、お姉さんも東京の見ず知らずの男にそんな情報漏らされてると思ってないだろうね」
「そうでしょうねー。アハハ~」
「あはは」
桃川さんは私に合わせるようにして笑ってくれました。