春翔の死をおばさんから告げられ、落胆するわたし・・・最初はどっきりか何かだと思っていた。けど、おばさんがずっとなき続けながらわたしに言うから、疑心暗鬼になりながらも病院に向かった。そこには、笑顔で息をひきっとている春翔の顔が、白いベッドの上で横になっていた。白い布を、顔に被されて・・・
 「悠葵(ゆうき)ちゃん、あなた何か知ってる?春翔の机の上に置き手紙があったの」
わたしはそれを聞いて、ハッとする。確かに昨日の夜にメールが1通来ていた。昨日は、部活での練習で疲れはてていたわたしは、食事もまともに食べずシャワーを浴びてベッドに横になっていた。
メールに気付いたのは、朝のことだ。起きてスマホを見ると、春翔から意味のわからないメールが来ていた。あいつのことだから何かのイタズラだろうと思い、気にも止めていなっかた。
 「昨日の夜に、メールがきてたんですけど、朝これに気づいて・・・」
わたしはおばさんに、それをみせた。
 「悠葵ちゃん、あの子って学校でいじめとかにあってたの?」
 「いえ、あいつはクラスのムードメーカーでしたから、そんな感じはなかったと思いますけど」
じゃあ、なんで(自殺)を選んでこの世を去ってしまったのか、なぜわたしに何も言ってくれなかったのだろう。友人に恵まれ先生からの信頼もそれなりにはあったはずだ。それのどこに、思い・悩むところがあったのだろうか。
何かの問題にぶつかれば、わたしに相談をしてきてくれた。ここ2・3ヶ月は相談をされた記憶がない。わたしに至らないところがあったのだろうか。考える限りわたしには思い当たらなかった。