そんな風に誰が見てもほほえましいその光景は、蝶達がいなくなることで終わってしまったのです。 パサ 小さな羽音をたて、蝶達が一斉に逃げていったのです。 「あ、待って、ちょうちょさん!」 オフィーリアはさりゆく蝶をさみしげな表情で見ました。 そんなときです。 後ろからかさかさと落ち葉のかすれるような音がしました。 .