「ふんふふん♪ふふふん♪」
おばあちゃんが危険なことはだーれも知りません。
もちろん赤頭巾もです
ですから赤頭巾は花束をつくる手を休めません。
どんどん華やかになっていく花束は、赤頭巾の手から溢れ出そうな程大きくなりました。
「あら、これじゃあ持ち切れないわ。仕方がないからもう行きましょう……」
花畑の中に置いていたバスケットをとると、赤頭巾は立ち上がりました。
「おばあちゃん、オフィーリア、いい子だねってまた頭を撫でてくれるかしら♪」
だから、そのおばあちゃんが危ないんですって……
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その頃おばあちゃんは
床に広がる真っ赤な液体に浸かった下半身だけを残してオオカミのお腹の中に収まっていました。
切断面からは思ったよりも大量の血液がどぼどぼとながれでています。
はらりと落ちた白髪は、確かにおばあちゃんのものです
下半身の横にあるのは、まだ少し血肉がのこった髑髏。
球体を崩さないように丁寧に取り出された眼球を見ながら、オオカミはおばあちゃんを食い散らかしていました。
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静かな室内には、オオカミのたてるじゅるっという音が響きます
がじゅっ
じゅるっ
オオカミがおばあちゃんの上半身の少しだけ残っていた部分を鋭い歯で食いちぎるたびに、内臓が飛び散ります。
ほら、また腸の破片が宙を舞います
ごちゅ
鈍い音をたてて扉にぶつかり、さらに内臓の中にあった汚物が飛び散りました。
赤頭巾はもうすぐそこに来ています。
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