それを見た母は、娘の喜ぶ姿に目を細めました。



そして、自分のことかのように一緒に喜びました。





そんな母の姿を見たオフィーリアはもっと嬉しくなり、毎日この頭巾を被ることにしました。




「ママ、私毎日この頭巾を被って出かけるわ。だってすごーく気に入ってしまったんだもの。」





オフィーリアは屈託のない笑顔を浮かべながらいいました。




「それはおばあちゃんも喜ぶわ」




母も微笑を浮かべながら言います。








オフィーリアは赤い頭巾を被りなおして、服はよそ行きのフリルのついた物に着替えました。


自慢の赤い頭巾を早くみんなに見せたかったのです。



「ママ、動物さん達と遊んでくるわ。暗くなる前には帰ってくるわね!」








オフィーリアはそう言うと、母の返事も聞かずに家を飛び出してしまいました。