オオカミは、顔が自然とにやけていくのを抑えながらオフィーリアに言いました。



「赤頭巾、綺麗な花束を作るんだよ?では、もういくからね?」




「はーい!ありがとう、オオカミさん。また会いましょうね?」




「じゃあね」





オオカミがさっていくなか、オフィーリアはニコニコしながら花を摘みます。



赤に白に、ピンクにオレンジ。


色とりどりの花たちが、こぶりに可愛いらしい花束に纏められていきます。





「おばあちゃん、喜んでくれるかしら?」





オフィーリアが夢中になって花を摘むなか、お日様は空高くへと上がっていきます。








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