見えたのはすらりとのびた美しい四本の足。




オオカミの足でした。





「あら、オオカミさん!こんにちは。」





「赤頭巾ちゃんかな?こんにちは。今日はこんなところでどうしたんだい?」







オオカミはオフィーリアに気づかれないように舌なめずりをしたあとに、優しい声で語りかけました。





「今からおばあちゃんのお見舞いに行くの♪ほらっ」






オフィーリアは疑うことを知らない純粋な心でバスケットをオオカミに見せました。








その時、オオカミはあることを思い付いたのです。