でも

チャラけたアイツが

急に真剣なまなざしを向けて

さらに椅子を近づけてきたから


逆に視線を逸らせなくなった。


「兄貴に、会ったんだって?」

『うん』

「なんか、言われた?」

『言われて、ない』

「そか」